イヤイヤ期の子どもに効果抜群〜先生たちも使っている「イヤイヤ攻略テクニック」

2022年6月24日金曜日

子育て



イヤイヤ期に入った子どもは何を言っても「いやだ、やりたくない、自分でやる、、、」とわがままばっかり、、大人の言葉が突然届かなくなったような感覚になります。

今回はそんなイヤイヤ期の子ども心理とイヤイヤ期に効果抜群で、療育や園などの先生たちも日頃から使っているイヤイヤ期真っ盛りな子どもの攻略テクニックをご紹介します。

イヤイヤ期の子どもの「イヤイヤ」の理由

イヤイヤ期の子どもたちも、なんの理由もなくただイヤイヤとわがままを言っているわけではありません。この時期の子どもの持っている感覚はとても繊細かつ敏感で、大人になってしまうと理解ができない感覚を持っていたり、全く気にならない事が大癇癪を起こしてしまうほど、気になってしまったりしまう事があります。


それが日々の「イヤイヤ」の癇癪となって現れるのです。ここでは、大人になってしまった私たちには気がつく事ができない、イヤイヤ期の子どもたちのイヤイヤの原因について考えてみましょう。

「いつも」と違うにとっても敏感


この時期の子どもは「いつも」と違うにとっても敏感です。この「いつも」というのは、使っているもの、順番、人、道などなどあらゆるものに当てはまります。

例えば、いつも使っている「歯ブラシ」が古くなったので新しいものに買い換えた。大人からすると、新しい歯ブラシになって嬉しいという気持ちになる方がほとんどかと思いますが、子どもにとっては「いつも使っている歯ブラシと違う」という「いつもと違う」が、不安につながり、その不安から「イヤイヤ」に繋がったりしてしまいます。


他にも、着替えの場面で、いつもはお母さんが着替えをさせているのに、今日はパパがお着替えをとなった途端に、お着替えいやが始まったり、、この場合はいつもはお母さんなのに今日はお父さんだったからイヤだ。だったが、もしかしたらそれだけが理由ではないかも知れません。いつもお母さんの時は、ズボンからお着替えなのに、お父さんは上からお着替えが始まり、そのいつもと違うがイヤイヤの原因になっているという場合もあります。

靴下を普段は左から履くのに、今日は右から履かせようとしたらイヤイヤが始まった。
園に行くときにいつもは家の前の信号を渡るのに、今日は途中のポストに郵便を入れてから行きたいから、お家から離れたところで信号を渡ろうとしたら、イヤイヤが始まった。いつもは駐車場で車を見てから行くのに、今日は家を出るのが遅くなったから、今日は見ないで行こうとしたら、イヤイヤ。などなど、子どものイヤイヤスタートには、このように「いつもと違う」がきっかけになっている事が多くあります。

上記の例のように、郵便を入れたいからいつもと違うルートで、時間がないから、車を見ないで行く、これらは大人からしたら、仕方のない事ですし、そんなに大きな問題ではないように感じる事でも、子どもからしたら、全て大人の都合で子どもたちからしたら関係のない事であり、その結果、いつもと異なるルーティンとなり、不安をあおられる。子どもたちにとっては、大人の「大した事ない」と感じる事が大きなことになっている事があり、それがイヤイヤに繋がっていたりするのです。


なんでも自分でやりたい時期


イヤイヤ期は2歳〜3歳頃から、早い子どもだと1歳半ごろから出てくると言われています。この時期の子どもはなんでも「自分でやりたい」「自分で決めたい」という気持ちが何よりも強く出てきます。大人の感覚だと、何もしなくても、着替えさえてくれるし、ご飯を口に運んできてくれるし、至れり尽くせりでいいじゃんと思ってしまうところですが、子どもにとってはそうはいかないのです。

なんでも自分でやりたいと思うようになるということは子どもの成長の証でもあるのですが、自分でやるといっても、実際はまだ自分ではできないことも多く、時間がたくさんかかったり、できない事が原因で癇癪が始まったりと、親御様にとっては、悩みの種となっていることが多いのではないでしょうか。

こうしたイヤイヤ期のこの時期にいる子どもの「自分でやりたい」「自分で決めたい」という子どもの気持ちは上記のように、親御様にとってマイナス面が多いように感じられますが、この子どもの「自分でやりたい」「自分で選びたい」という気持ちをしっかりと理解してあげ、この欲求を使った、イヤイヤ期の子どもたちに太刀打ちするための方法があります。

イヤイヤ期攻略テクニック

イヤイヤ期の攻略方法には多くの方法がありますが、今回はここまでに述べてきた2つの理由からアプローチした方法を2つご紹介します。この方法は僕も頻繁に使っていて、効果抜群だと感じている方法なので、是非試してみて欲しいなと思います。

ルーティンを作る


まずは「いつもと違うに敏感」というイヤイヤ期の子どもの特徴にアプローチした方法です。
大人からすると、日常の生活の中で、朝の支度の順番や通勤などの道順、ご飯を食べる順番など、あまり意識をせずにやっている事が多々あると思います。そうした、普段意識しない日常の生活の中にしっかりとしたルーティンを作ってそれを意識するという事です。

朝起きてから園に行くまでの朝の時間をルーティン化する。例えば、朝は8時にアンパンの歌とともに起こしてあげて、起きたら歯磨きをして、お洋服を着替えてから、ご飯を食べてから、朝の〇〇のテレビが終わったら、バックを持って、靴を履いて外に出る。文章にするとなんだか難しく感じてしまうかもしれませんが、

①起きる
②歯磨き
③お着替え
④ご飯
⑤靴を履く


このように行う順番を決めて、毎朝同じようにルーティンにしてあげる。そうする事で、子どもは「いつもと一緒」という安心感を覚え、イヤイヤに繋がりづらくなります。これだけで?と思う方も多いかと思いますが、イヤイヤ期の子どもにとって、行動のルーティン化というのは、大きな安心感に繋がり、効果は抜群なんです。

しかし、これをルーティン化するまでが大変そう、、、そう思った親御様は、子どもたちにルーティンを覚えさせていく方法をまとめた記事もありますので、そちらを参考にされてみてください。

選択肢を与えて子どもに選ばせる


2つ目の方法は、「何でも自分でやりたい・自分で決めたい」というイヤイヤ期の子どもの特徴にアプローチした方法です。


例えば、お着替えの時に靴下をただ、「靴下履いて」と靴下を出すのではなく「どっちの靴下を履く?」と靴下を2種類提示して選択させてあげてみてください。そうする事で「自分で選びたい」というイヤイヤ期の子どもの欲求を満たす事ができるだけでなく、子どもにとって与えられた靴下をただ履くという「指示された行動」から、自分で選んだ好きな靴下を履けるという「楽しみを伴った行動」となり、イヤイヤにつながりにくくなります。

もし、「自分でやる」と言って聞かなくなった際は、まずは自分でやらせてあげてみてください。そこで一旦は「自分のやりたい」の欲求が満たされます。ですが、やっぱり1人ではできなかった時に、「もう靴下イヤだー、履きたくない」と始まる事でしょう。
こうなったときには「そしたら、どっちの足から靴下ははく?」と最初に靴下を履く足を子どもに選択肢を与える質問をしてみてください。そうする事で、「自分で決めたい」という欲求を満たす事ができ、靴下を「履く」という行動につながりやすくなっていきます。

おわりに

イヤイヤ期の子どもの「イヤ」には子どもなりの理由が必ずあります。日々、生活をしていると、「時間」や「やらなくてはいけないこと」に追われてしまい、つい「大人の都合」を子どもに押し付けてしまいがちです。子どものイヤイヤの理由に目を向けてあげて、それを理解して手立てを考えて行動してあげる事で、子どもの行動は面白いくらいに変わってきます。
是非、今回の方法を試してみて、日々の子育てに役立てていただたら嬉しいです。