「今は大人しくしていて欲しい」を叶える〜すぐに使える実践テクニック〜

2022年7月14日木曜日

子育て


じっとしてて欲しい時に、急に走り出してしまう。

座っている時に、椅子をガタガタ動かしてしまったり、椅子を斜めに傾けてしまったり。


周囲から見ているといわゆる「落ち着きのない子」と見られてしまうようなお子さんの行動にも、実は理由があり、その理由を知ることで、落ち着かないと言われる子どもの行動を落ち着かせることができる方法があります。


今回は、「今は大人しくしていてほしい」そんな時にお子さんの落ち着きを持続させるための方法を一緒にみていきます。


落ち着かない時は「感覚(刺激)」を欲している


結論から言うと、落ち着かない子に対して、すぐにできる方法として

・マッサージをしてあげる
・「あっち向いてホイ」などの感覚の入る遊びをする

の2つの方法があります。


子どもが急に走ったり、腕をぶんぶん回し出してみたり、する理由の1つに

「感覚(刺激)」を欲しているということがあります。


例えば、走っている時に「風が肌に当たる感覚」を欲して走り出していたり、「腕を回して遠心力を感じている時の感覚」を欲していたり、子どもはこのような感覚を体が欲するということがあります。


少し異なりはしますが、わかりやすくいうと、大人でもずっと座っていたりすると「伸び」「ストレッチ」をしたくなることがあると思います。その時のような感覚と思ってもらうといいかもしれません。


大人の「伸びをしたい」という欲求と同じように子どもたちは「走ったり」「腕を回したり」「飛び跳ねたり」そうすることで、その時に体が覚える「感覚(刺激)」を求めているのです。


なので、「今はじっとしていて欲しい」と思う時は、走ったりする時に感じる感覚(刺激)を別の方法で与えてあげれば、子どもたちは走らなくても、求めている感覚を得ることができるため、落ちついていられるようになるわけです。


筋肉に直接的に感覚(刺激)を与える

感覚(刺激)を欲している筋肉に感覚(刺激)を与えるには、色んな方法がありますがとても簡単なのが、マッサージをして直接的に筋肉へ感覚(刺激)を与えるという方法です。


筋肉に感覚(刺激)を与えることを「感覚を入れる」なんて表現したりします。


例えば、何かで順番を待っている時などに、子どもが落ち着かなくなってきた。そんな時に、子どもの腕や足などを手で軽く揉だり、トントンと叩いてあげて、筋肉に感覚(刺激)を入れることで、感覚(刺激)を欲していた筋肉の欲求が満たされ、落ち着いていられるようになります。


「走る」に替わる感覚(刺激)を与える

状況や環境的に走ることができない時は、走る時に感じることのできる感覚(刺激)に替わる感覚を入れてあげれば、筋肉の感覚欲求を満たすことができます。


感覚の入る遊びをしてあげる

動かずにその場でもできる遊びの1つとして、「あっち向いてホイ」があります。「あっち向いてホイ」と顔を上下左右に動かす際の感覚は、走る時に感じる風を感じるという感覚や疾走感と似た感覚(刺激)を覚えることができます。


あっち向いてホイであれば、順番待ちをしている際など、大きく動くことができない場面でも、行うことができ、それによって子どもの感覚欲求をも満たすことができ、落ち着いて過ごすことができるようになるうってつけの遊びです。


あっち向いてホイがまだわからないというお子さんに対しては、親御様が首を上下左右に振る動きをしてあげて、その真似をしてと促してあげるだけで十分です。

真似っこ遊びで感覚を入れてあげることができます。


感覚グッズを使う


世の中には感覚グッズといって、感覚を欲する(感覚欲求)を満たすための道具があります。


シリコンでできたトゲトゲしたボールやムニュムニュと揉むと柔らかいものなど、それを持って、握ったり、触ったりするだけで、体に感覚を入れることができるというものです。


馴染み深いものだと、おしゃぶりも感覚グッズの1つといえます。


「感覚グッズ」と調べてみるとたくさんヒットすると思いますので、是非調べてみて、お子さんが好きそうな感覚グッズを揃えてみてください。


数種類の感覚グッズがあると、あらゆる場面で子どもの感覚欲求を満たすことができ、とても重宝すること間違いなしですので、是非検討されてみてください。


おわりに

いかがでしたでしょうか。


子どもに対して「どうしてじっとしていられないの?」とイライラを覚えたことのある方もきっと多いと思います。


大人にはなかなか理解することのできない「どうして」の理由は


「感覚を欲している(感覚欲求)」


というものがあるということを一緒に見てきました。


「伸びをしたいという感覚」に近いと考えると、そんな状態の子どもに対して「じっとして」なんていうのは、とてもとても困難なことですよね。


そのために、今回ご紹介した方法を使って、体から出ている「感覚欲求」を満たしてあげることで、大人も子どももストレスなく、静かにじっとしていなくてはいけないという環境でも時間を過ごすことができるようになっていくかと思います。


試してみた感想を是非、いかせていただけたらと思います。


それでは、今回はこの辺で(^^)/