お片付けをするように伝えていたのに、子どもが全くお片付けをしてくれない。
そんな時に
「なんでお片付けしてないの!」
「なんでまだ遊んでるの!」
と怒ってしまうことは多々あると思います。
ですが、「なんでお片付けしてないの」「なんでまだ遊んでるの」と声をかけても、何も言ってくれず黙り込んでしまったりしてしまい、解決に繋がったことって実は少なかったりしませんか?
この「なんで〇〇」という声かけで子どもの行動を責めても、現状が改善することはあまりありません。
今回は、この「何で〇〇」という言葉がけをある言葉に変えてあげるだけで、子どもが困っていることを伝えてくれたり、本音を言ってくれるようになり、根本的な解決につながる声かけというものについてみていこうと思います。
「何で〇〇」を「何が〇〇」に変えてあげると子どもの反応も変わる
「なんでお片付けしてないの」という声かけを
「お片付けしてないけど何が(何か)あったの?」という言葉かけに変えてあげるだけで変わります。
「何でお片付けしてないの?」と言われた子どもは、一方的に責められてしまっているような感覚になってしまい、何か理由があったとしても、素直に気持ちを言い出しづらくなってしまいます。
一方で「何があったの?」「何かあったの?」と言われると、子どもは心配してもらっているという感覚になり、困っていることや素直な気持ちを言い出しやすくなります。
その結果
「あと1つだけ作りたかった」
「お片付けする場所がわからない」
など、お片付けをすることに繋がる行動をとってくれやすくなります。
お外に出る時のわがまま
お片付け以外の例も見ていきたいと思います。
お出かけ前、玄関先でよくあるのがお靴はきたくない問題です。
玄関に行くまでにも準備に時間がかかり、やっとお家を出られると思った矢先、「お靴履いて」と子どもに言ってもなかなか靴を履いてくれず、しまいに「なんでお靴履かないの」と感情的に言葉を投げてしまう。
すると、子どもは余計へそを曲げてしまい、黙り込んで石像のように動かなくなったり、泣き出したり、、
結局予定通りに出られなかったなんてことよくありませんか?
その際に「お靴履かないのは、何が嫌なの?」「何かあったの?」と子どもに声かけをしてあげると
「お靴履くの難しい」
「この靴嫌だ」
「あの靴がいい」
など、子どもが思っていることを素直に伝えてくれて、
「ママが履かせてあげるから行こう」
「こっちのお靴がよかったんだね」
などのように、スムーズにお靴を履いてお出かけができるなんてことが増えてくるはずです。
「何で〇〇」がもたらす悪影響
先ほども触れたように、子どもは「何で〇〇」という言われ方をされてしまうと、自分が責められていると感じてしまうことが多くあります。
責められていると感じると、素直に困っていることを言ったり、して欲しいことを素直に伝えることがしづらくなってしまいます。
そうした経験が重なると、困っていることがあっても素直に伝えるということができない子どもに育ってしまい、その結果、小学校に上がってから自立して行わなくてはいけないことが増えてくる中、1人でできないことが出てきても、ヘルプ要請ができずに困りが増えてしまったり、虐められてしまっているという際にも、素直にそのことを言い出すことができなくなってしまったりしてしまいます。
そうした未来の問題につながってしまうことを防ぐためにも
「何で〇〇」ではなく「何が〇〇」「何かあったの?」
という声かけにかけて、子どもが常に困ったことや自分の気持ちを素直に言い出しやすい環境を整えてあげてみてください。
おわりに
子どもが何かをしてしまった際につい「何で」と言葉をかけてしまいがちですが、実は大人は子どもの「何で」の理由を聞きたいのではなくて、ただ「それはダメなことだよ」「ちゃんとしてほしい」ということを伝えたいだけということがほとんどだと思います。
声かけの本当の目的は今やってほしい行動をとってほしいという思い強いはずです。
言葉かけを変えることは今日からすぐにでもできることだと思います。
是非、変えてみた感想やお子さんの様子などコメントいただけたら嬉しいです^ ^
それでは今回はこの辺で(^o^)/
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